「食品ロス」対策

 食品ロスは、生産、加工、小売、消費の各段階で発生します。大量の食品ロスは、食糧難国との格差、ごみ処理でのエネルギー消費・CO²発生など多くの点から世界的な課題として各国が削減に取り組んでいます。特に食料自給率が38%(カロリーベース)と低い日本は、わざわざ外国から原料を輸入して加工し、あげくにその一部を捨てているという構図です。 

 環境首都をめざす北九州市は、対策として「残しま宣言」運動を展開中です。食べ残さない、余計に買わない・注文しない、などが中心ですが、買った物は使い切る、作った料理は食べ切る、生ごみを捨てるときは水分を切る、という「3切り運動」も含まれています。そのほか、生ごみを堆肥化する「生ごみコンポスト」、余った食材や食品を持ち寄って助け合う「フードバンク」や「フードドライブ」、余った食材を上手に活用する「リデュースクッキング」などの運動にも取り組んでいます。