学びの
アーカイブ

このページでは、北九州市の公害克服の歴史や
身近な環境問題から地球環境問題まで、
総合的に環境を学ぶことが出来ます。

学びのアーカイブ

第1ゾーン 北九州市の変遷


https://youtu.be/av4sg2lxC2o

豊かな石炭排出量や、九州の交通の要所という地の利をいかし、古くから栄えてきた北九州。1901年、八幡の地に「官営八幡製鐵所」が誕生し、日本の産業近代化にも大きく貢献しました。しかし、工業化で豊かになりましたが、その結果として「公害問題」が発生しました。

石炭

江戸時代より前の文献に、現在の福岡県大牟田市で石炭が発見されたとの記述があり、これが日本最古の石炭発見の記録です。筑豊の石炭は遠賀川を渡って五平太船で運ばれました。

鉄鉱石

鉄鉱石とは鉄の成分を多く含み、鉄を取り出しやすく、大量に採掘できる石のことです。
コークスを燃やすと出る熱と、一酸化炭素を使って、鉄鉱石から鉄を抽出します。

石油

戦後に起こった燃料革命によって日本で使用されるエネルギーの主力は石炭から石油にかわりました。石油製品は、車などの燃料として、さまざまなプラスチック製品の原料として生活のいたるところで使われています。

学びのアーカイブ

第2ゾーン 公害克服の歴史

公害克服の歴史 前半

北九州市は、四大工業地帯のひとつとして栄えた都市であり、また深刻な「公害」を経験した都市です。日本の高度経済成長を支えた1960年代頃、工場の煙突から立ち上る煙は、繁栄の象徴として北九州市内の学校の校歌などに歌われたものでした。しかし、日本で初めて「スモッグ警報」が出されるほど大気は汚染され、工場に囲まれた洞海湾は工場排水と生活排水によって魚はおろか大腸菌さえ住めない「死の海」と呼ばれる場所になりました。

公害克服の歴史 後半

引き起こされてしまった「公害問題」を克服しようという地元婦人会の熱い想いが、行政や企業を動かしました。約20年の歳月と約8千億円を費やし、公害を克服しました。現在、北九州市は、これらの経験を活かし、アジアを中心とした世界中の地域への環境国際協力を行っています。


青空学

北九州市の公害克服の歴史を紹介


詳しくはこちら

学びのアーカイブ

第3ゾーン 地球環境とわたしたち


https://youtu.be/jOwTrE2gx3A

公害問題を克服した後、私たちの生活が便利になっていく中で、地球全体の環境問題や、都市型の環境問題が起こってきました。身近な環境とのつながりを知りましょう。

生態系

ガラスボールのなかではミナミヌマエビとオオカナダモとプランクトン、バクテリアが生きています。エビが酸素を消費して呼吸し二酸化炭素を排出します。水草が光合成により二酸化炭素を吸収して酸素を出します。エビはプランクトンとコケを食べ、エビの排泄物はバクテリアによって分解され、水草の肥料やプランクトンの餌になります。このようにして生き物たちは互いを支えあい、自然は循環して成り立っています。

食品ロス

「食品ロス」とは、本来食べられるのに捨てられてしまう食品です。食べ物を捨てることはもったいないことで、環境にも悪い影響を与えます。本来食べられるのに捨てられる食品「食品ロス」の量は年間612万tになっています。(平成29年度推計値)
日本人の1人当たりの食品ロス量は1年で約48kg。
これは日本人1人当たりが毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てているのと同じ量です。

水の循環

家庭や工場からでた水は、巡り巡って私たちにもどってきます。私たちの子孫は私たちが使ったこの水を、安心して飲むことが出来るのでしょうか?

学びのアーカイブ

第4ゾーン 環境技術とエコライフ

循環型都市(循環型社会)

北九州市では「循環型都市(循環型社会)」を目指しています。そのためには、「リサイクル」だけが重要なのではありません。リサイクルの前に「リユース」、リユースの前に「リデュース」が重要です。例えば、ペットボトルなら、① 水筒を使ってリデュース!(ペットボトル製品を買わない)② 何度も使ってリユース!(買ったものは大事に使う)③ 最後はきちんとリサイクルすることが重要です。


学びのアーカイブ

第5ゾーン SDGs未来都市 北九州市

「環境モデル都市」、「環境未来都市」に選定されるなど、持続可能な社会づくりを率先してきた北九州市は2018年4月にOECDより「SDGs推進に向けた世界のモデル都市」にアジアで初めて選定されました。

学びのアーカイブ

北九州エコハウス

北九州エコハウスには、家庭から出るCO2を減らす技術や工夫が搭載されています。北九州エコハウスから排出されるCO2排出量は、一般的な住宅と比べて60%も削減されています。

太陽熱(OMソーラー)

冬の冷たい外気を太陽熱などで温め、ファンを使って温まった空気を床下に送ります。床下のコンクリートに熱がたまり、放熱されることで家の中が温かくなるシステムです。

シラス壁

南九州・霧島地方の火山灰シラスを素材にした塗り壁です。シラスには多くの穴が開いていて、その穴に水分やにおいを吸着する性質があります。

木質断熱材

北海道産の針葉樹を繊維状にして、トウモロコシ由来の接着剤で固めています。
熱容量が高く、周囲の温度影響を受けにくい特長を持っています。年間を通して、冷暖房費の削減に貢献します。

学びのアーカイブ

北九州 地球の道

石の地球

地球を1,300万分の1に縮小した場合、地球の周りの空気の層は、約1mm程度の厚みしかありません。私たちは薄い空気の層に囲われた空間の中で暮らしています。

地球の地表

地球の表面の約70%は森、残りの30%が陸地です。地球にある森も水も、私たちにとって欠かせない資源です。

地球のバランス

地球は太陽からちょうどいい距離に浮かんでおり、地球自身の大きさも、水や空気を保つのに適したサイズです。水と空気がある星だからこそ地球には生き物が生まれました。