君は毎日茶わん1杯のごはんを捨ててる!?
食べられるのにごみとして捨ててしまう食品のことを「食品ロス」と言うよ。「嫌いだから」「お腹いっぱいだから」といって食べ残してしまったり、冷蔵庫の奥で賞味期限切れになってたり……、食べられるのに捨ててしまうことってあるよね。
売れ残りや食べ残しなどを理由にスーパー、レストラン、ホテル、食品製造工場などで、食べ物はたくさん捨てられているよ。国の調査では、1年で出る食品ロスの量は612万トン、日本人一人当たりにすると48㎏にもなるらしい。これを一日一人当たりで計算したら、みんなが毎日茶わん1杯のごはんを捨ててるのと同じなんだって。もったいないね。
家庭での食品ロスはそのうちのどれぐらいかというと、北九州市の調査では家庭ごみとして捨てられる「食品ロス」は年間3.1万トン、一家庭あたり72㎏。なんと一つの家庭で一年間に4万4千円分の食料を捨てている計算になるんだって。
こうした「食品ロス」は、お金がもったいないというだけじゃなく、ごみとして燃やすときにCO²が発生するし、作物を作ったり運んだりしたエネルギーが無駄になるなど、地球環境の面からも問題なんだよ。
だから北九州市では、少しでも食品ロスを少なくするために「残しま宣言」運動をしているんだ。出された料理は全部食べる、食べられない量は注文しないようにして、食品ロスを減らす努力をしようね。食品ロスなど食料に関する環境問題については環境ミュージアムの第3ゾーンで勉強できるよ。